冷暖自知:まずやる、すぐやる
目の前の水の冷たさや暖かさは、自ら触ってみることなしに知ることはできない。水の温度がどのくらいかもわからなければ、冷たい/暖かいという感覚そのものも赤ちゃんにはわからない。 何事も自分の体を使って体験してみないことにはわからないということを教え、身を持って体験することの大切...
白雲自ずから去来す:機会に備える
こんな情景を想像してください。 真夏の強い日差しを受けながら、畑仕事をする人。一息つきふと空を見上げると、遠くに白い大きな雲が浮かんでいる。遠くの雲を眺めながらその人はこう考える。 「あの雲こっちにこないかなぁ。」 白い雲が太陽を遮ってくれるまで一旦仕事を中断することもでき...
喫茶喫飯:ただ目の前のことを丁寧に
この言葉が伝えているのは「お茶を飲むときはお茶を飲むことのみに集中し、ご飯をいただくときはご飯をいただくことのみに集中せよ」ということです。 カフェでの光景を思い返してみると、本を読んだり、PC・スマホを操作していたり、誰かと会話をしていたりと、ただただ目の前の飲み物を味わ...
社会的学習理論アプローチ:キャリアチェンジ論
イバーラ氏はキャリア・チェンジの本質を「キャリア・アイデンティティーの修正」であるとしています。キャリア・アイデンティティーを構成する要素は以下の3つです。 ●職業人の役割を果たす自分をどう見るか ●働く自分を人にどう伝えるか ●最終的には職業人生をどう生きるか...
社会的学習理論アプローチ:プランド・ハプンスタンス(計画された偶発性)理論
個人のキャリアの8割は予期しない偶然の出来事によって形成され、その偶然は、意識や努力によって、新たな機会へと発展させることができることを主張する理論が、プランド・ハプンスタンス理論(計画された偶発性理論)です。 旧来、キャリアは意図的かつ計画的に築いていくものであるとする論...
社会的学習理論アプローチ:バンデューラの社会的学習理論
バンデューラは、従来の学習理論が学習する個体自身の経験や他者からの強化(刺激)を前提としていたのに対し、他の個体の行動を観察し意識的に模倣(モデリング)することによっても成り立つことを実験(※)により実証し、新たな理論を提唱しました。...
構造的アプローチ:シュロスバーグの理論(4-Sモデル)
その転機がもたらす変化を克服するために「変化を見定める」「リソースを点検する」「受け止める」の3ステップがあるとし、なかでも重要な「リソース」を4つの「S」(4-Sモデル)で整理しています。人生には多様な転機が連続的に訪れ、それを乗り越える努力や工夫をすることを通じて、キャ...
水急不月流:月と月影は違う
「みずきゅうにしてつきをながさず」と読みます。 水面に月が映し出されている情景を思い浮かべてください。穏やかな水面に風を吹かせると、水面の変化に合わせて月影はゆがみますが、その水の変化がどんなに急であったとしても月が流されることは決してありません。...
脚下照顧:己に矢を向ける
「足元に目をやり、ちゃんと履物を揃えましょう」という意味で標語的に使われがちな言葉ですが、真意は別にあります。元来は外(自分以外の何か)に向かって悟りを追及せず、まず自分の本性を真っ直ぐに見つめなさいという修行者に対する戒めの言葉として使われてきたそうです。抽象的には「己に...
発達的アプローチ:ブリッジスのトランジション理論
※トランジションとは人生の節目のことであり、「過渡期」や「転機」と呼ばれます。具体的には「進学」就職「結婚・離婚」「転職」「死別」など、物事が大きく変化する時期を指し、人生のターニング・ポイントになる、キャリアを考える上で重要な出来事です。誰もが直面し、変化し成長していくた...