社会的学習理論アプローチ:キャリアチェンジ論
イバーラ氏はキャリア・チェンジの本質を「キャリア・アイデンティティーの修正」であるとしています。キャリア・アイデンティティーを構成する要素は以下の3つです。 ●職業人の役割を果たす自分をどう見るか ●働く自分を人にどう伝えるか ●最終的には職業人生をどう生きるか...
社会的学習理論アプローチ:プランド・ハプンスタンス(計画された偶発性)理論
個人のキャリアの8割は予期しない偶然の出来事によって形成され、その偶然は、意識や努力によって、新たな機会へと発展させることができることを主張する理論が、プランド・ハプンスタンス理論(計画された偶発性理論)です。 旧来、キャリアは意図的かつ計画的に築いていくものであるとする論...
社会的学習理論アプローチ:バンデューラの社会的学習理論
バンデューラは、従来の学習理論が学習する個体自身の経験や他者からの強化(刺激)を前提としていたのに対し、他の個体の行動を観察し意識的に模倣(モデリング)することによっても成り立つことを実験(※)により実証し、新たな理論を提唱しました。...
構造的アプローチ:シュロスバーグの理論(4-Sモデル)
その転機がもたらす変化を克服するために「変化を見定める」「リソースを点検する」「受け止める」の3ステップがあるとし、なかでも重要な「リソース」を4つの「S」(4-Sモデル)で整理しています。人生には多様な転機が連続的に訪れ、それを乗り越える努力や工夫をすることを通じて、キャ...
発達的アプローチ:ブリッジスのトランジション理論
※トランジションとは人生の節目のことであり、「過渡期」や「転機」と呼ばれます。具体的には「進学」就職「結婚・離婚」「転職」「死別」など、物事が大きく変化する時期を指し、人生のターニング・ポイントになる、キャリアを考える上で重要な出来事です。誰もが直面し、変化し成長していくた...
発達的アプローチ:シャインのキャリア理論
プロフィールから見て取れるように、シャインの理論における最も大きな特徴は、キャリアを組織と個人の両視点から捉え、その関係性を反映させた主張をしていることです。個人の欲求と組織の要望がダイナミックに変化する環境下で、それらを調和させながらキャリアを形成していく重要性を述べてい...
発達的アプローチ:レビンソンの発達段階説
レビンソンは、人生全般に一定のパターン(ライフサイクル)があるとし、それは一連の時期(安定期・過渡期)または段階に分類できるとしています。その上で、4つの各発達期と3つの大きなトランジションがあると提唱しました。 トランジションとは、人生の節目のことであり、「過渡期」や「転...
発達的アプローチ:D.E.スーパー キャリア・ディベロップメント理論
スーパーは人生でキャリアを発展させていくプロセスを、以下のように5つの「ライフ・ステージ」とより細かな「サブステージ」に分類しました。 それぞれの段階に仕事における発達課題があり、それらを克服をしていきながら一生涯に渡りキャリアを発展させていくことを示しています。尚、ここで...
発達的アプローチ:ギンズバーグの発達理論
「職業選択は1つの時点でなされる」という従来の考え方を否定し、一連の選択・意思決定の繰り返しで構成される発達的プロセスであるとし、その特徴を以下の3点に要約しています。 1.職業選択は、青年期の全期間を通して行われる。 2.そのプロセスは連続的なもので、基本的には不可逆的で...
発達的アプローチ:エリクソンの発達理論
出生から死に至るまでの生涯を発達と捉える「生涯発達」の考え方をもとに、その生涯にわたる過程を、自我と現実との関係の中でアイデンティティを形成していく過程であると捉えます。 アイデンティティは「自我同一性」や「自己同一性」などと訳され、「自分は何者で何をなすべく生まれたのか」...