発達的アプローチ:レビンソンの発達段階説
レビンソン(Levinson, Daniel J, 1920-)。イェール大学心理学教授。
レビンソンは、人生全般に一定のパターン(ライフサイクル)があるとし、それは一連の時期(安定期・過渡期)または段階に分類できるとしています。その上で、4つの各発達期と3つの大きなトランジションがあると提唱しました。
トランジションとは、人生の節目のことであり、「過渡期」や「転機」と呼ばれます。具体的には「進学」就職「結婚・離婚」「転職」「死別」など、物事が大きく変化する時期を指し、人生のターニング・ポイントになるキャリアを考える上で重要な出来事です。
レビンソンが定義する4つの各発達期と3つの大きなトランジションは以下のように整理されます。
ライフサイクルには4つの発達期があり、各発達期は約25年続きます。そして、ある発達段階から次の発達段階へ移行することは生活構造を根本的に変える行為を伴います。
それは決して簡単なものではなく、4~5年、人によっては6年以上かかるものだとしています。発達の過渡期は、去りゆく時期を終え、次の段階の人生に入る「境界域」を意味しているとしています。