構造的アプローチ:シュロスバーグの理論(4-Sモデル)
その転機がもたらす変化を克服するために「変化を見定める」「リソースを点検する」「受け止める」の3ステップがあるとし、なかでも重要な「リソース」を4つの「S」(4-Sモデル)で整理しています。人生には多様な転機が連続的に訪れ、それを乗り越える努力や工夫をすることを通じて、キャ...
水急不月流:月と月影は違う
「みずきゅうにしてつきをながさず」と読みます。 水面に月が映し出されている情景を思い浮かべてください。穏やかな水面に風を吹かせると、水面の変化に合わせて月影はゆがみますが、その水の変化がどんなに急であったとしても月が流されることは決してありません。...
脚下照顧:己に矢を向ける
「足元に目をやり、ちゃんと履物を揃えましょう」という意味で標語的に使われがちな言葉ですが、真意は別にあります。元来は外(自分以外の何か)に向かって悟りを追及せず、まず自分の本性を真っ直ぐに見つめなさいという修行者に対する戒めの言葉として使われてきたそうです。抽象的には「己に...
発達的アプローチ:ブリッジスのトランジション理論
※トランジションとは人生の節目のことであり、「過渡期」や「転機」と呼ばれます。具体的には「進学」就職「結婚・離婚」「転職」「死別」など、物事が大きく変化する時期を指し、人生のターニング・ポイントになる、キャリアを考える上で重要な出来事です。誰もが直面し、変化し成長していくた...
発達的アプローチ:シャインのキャリア理論
プロフィールから見て取れるように、シャインの理論における最も大きな特徴は、キャリアを組織と個人の両視点から捉え、その関係性を反映させた主張をしていることです。個人の欲求と組織の要望がダイナミックに変化する環境下で、それらを調和させながらキャリアを形成していく重要性を述べてい...
発達的アプローチ:レビンソンの発達段階説
レビンソンは、人生全般に一定のパターン(ライフサイクル)があるとし、それは一連の時期(安定期・過渡期)または段階に分類できるとしています。その上で、4つの各発達期と3つの大きなトランジションがあると提唱しました。 トランジションとは、人生の節目のことであり、「過渡期」や「転...
発達的アプローチ:D.E.スーパー キャリア・ディベロップメント理論
スーパーは人生でキャリアを発展させていくプロセスを、以下のように5つの「ライフ・ステージ」とより細かな「サブステージ」に分類しました。 それぞれの段階に仕事における発達課題があり、それらを克服をしていきながら一生涯に渡りキャリアを発展させていくことを示しています。尚、ここで...
発達的アプローチ:ギンズバーグの発達理論
「職業選択は1つの時点でなされる」という従来の考え方を否定し、一連の選択・意思決定の繰り返しで構成される発達的プロセスであるとし、その特徴を以下の3点に要約しています。 1.職業選択は、青年期の全期間を通して行われる。 2.そのプロセスは連続的なもので、基本的には不可逆的で...
構造的アプローチ:ホランド理論
「個人のキャリア選択は、個人のパーソナリティと仕事環境との相互作用の結果から出来上がるものである」としたホランド理論は、「適職探し」に役立つ理論として広く知られています。 理論の背景には、自分の性格や興味と一致するような環境で仕事をすることが、『安定した満足のできる職業選択...
構造的アプローチ:ウィリアムソンの特性因子論
能力や持っているスキル・パーソナリティなどその人を構成する特性と、仕事内容や仕事に必要な因子の両者をうまく一致させることが、良い職業選択や職業適応をもたらすというマッチング重視の考え方です。 加えて、キャリアに関する課題は「選択しなかったことによる課題」「不確かな選択」「賢...