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M.採用基準


採用基準

伊賀 泰代 (著)

全9章で構成されています。

序章  マッキンゼーの採用マネジャーとして

第1章 誤解される採用基準

第2章 採用したいのは将来のリーダー

第3章 さまざまな概念と混同されるリーダーシップ

第4章 リーダーがなすべき四つのタスク

第5章 マッキンゼー流リーダーシップの学び方

第6章 リーダー不足に関する認識不足

第7章 すべての人に求められるリーダーシップ

終章  リーダーシップで人生のコントロールを握る

求める人材像を一言でいえば、将来グローバルリーダーとして活躍できる人と記されています。要件は様々ありますが、特に重視されていたのが、マッキンゼー内でよく使われる「問題解決リーダーシップ」という力でした。

その定義は「解くべき課題の定義から、分析の設計、関連する組織や人とのコミュニケーションを含む一連の問題解決プロセスにおいて、リーダーシップを発揮すること」です。求める人材像における“よくある誤解”と対比することで、より本質的な要件を具体的にイメージさせています。

【誤解→本質】

・知識を引き出す→自分の頭で考える

・思考スキル→思考意欲+思考体力

・分析→処方箋

・バランス型優等生→突出型スパイク人材

・優秀な日本人→優秀な日本語ができる人材

後半では、リーダーシップとはどのようなスキルで、どのように身に付けられるのか。

身に付けることで「世の中の見え方」と「自分の働き方・キャリア形成」が具体的にどのように変わっていくのかが語られています。

世界最高峰の人材を有し世界中でビジネスの難課題の解決に挑む、多くの突出した人材を輩出するマッキンゼーが求める人材像やリーダーシップの在り方を知り、自らの成長に活かしたい方は、ぜひ手にとってみてください。

マッキンゼーという超一流人材輩出組織のHRの方針・仕組みがよくわかります。 まさに最先端の働き方、世界最高峰の人材育成を実現している組織であり、 OUTまで想定した戦略的な採用を実施していることが興味深いです。

「リーダーシップで人生のコントロールを握る」とあるように、キャリアにおけるリーダーシップの重要性を認識できます。リーダーシップを発揮し生きることは、主体的ににキャリアを形成することに不可欠です。背景にある著者のリーダー人材育成への強い想いを感じることで、 より一層内容を腹落ちさせることができます。

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