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たまたまの偶然


今日はありがたいご縁があり、ある老舗企業の社長さんとお話しさせていただく機会に恵まれました。私のような若輩者にも丁寧の心を込めてお話ししてくださる人格者代表のような方で、話を伺うだけで心が洗われました。

たまたま話の流れの中で、私が二宮尊徳を尊敬していることをお伝えしたら「その源流とも言える人物なのではないかと私は考えている」とお話しくださり、石田梅岩という偉人を紹介してくださいました。

直後に早速、これらの本をAmazonで購入しました。本のタイトル通り、名経営者は石田梅岩に学んでいるようです。

不勉強がバレてしまう恥ずかしいエピソードではありますが、ふとこんなことを考えました。もし私が社長に出会うことがなかったら、あるいは二宮尊徳が好きだという話をその場でしなかったら、私は石田梅岩に出会うことがなかったかもしれないなと。

さらには社長が二宮尊徳を好きでなかったら、石田梅岩の名をその場で思いついてくださらなかったら、やはり同様に私は石田梅岩に出会えなかったでしょう。

もしかするとこれも、私たちが「たまたまの偶然」と呼ぶ日常に溢れたものの一つなのかもしれませんが、どうにも見過ごすことができず、即書籍を購入してしまいました。※買うだけではなく、今週末にちゃんと読みたいと思います^^;

最近心掛けているのは、出会う人に「最近の関心事はなんですか?」と聞くことです。そしてなんとなく自分も興味を持ちそうなことには首を突っ込んでみることにしています。その結果、様々なテーマに関心を広げることができていて、尚且つその関心が今日のような更なる偶然の出会いを呼び、新たな関心テーマを引き寄せることを実感しています。

このような“またまたの偶然”に、感謝の気持ちが芽生えます。

キャリアのセミナーでも、偶然の出会いが重要なことをよくお伝えしています。

例えば「自分は何をやりたいのか?」を考えるときに、選択肢のアイデアを具体的に出そうとすると意外とでません。私たちには「知らないことを知らない」という領域があり、その領域については自分から考えることはおろか、気付くことが難しいからです。

例えば、最近では知らない方のほうが少ない職種名だと思いますが「データサイエンティスト」や「テクニカルクリエイター」という言葉(意味)を知らなければ、その職業に就きたいとは気付けません。

知るだけであれば、知識をつけることでも補えるのですが、関心がないことを自分から学び始めるハードルの高さは、皆さんもご存知の通りでしょう。そもそも学ぼうと考えるきっかけが得られません。

そこで大切になるのがたまたまの偶然であり、特に人との出会いなのだと思います。人は根本的には人を介して興味を広げていくものだと思います。「●●さんが言うのだから試してみよう」「この人がここまで情熱をかける●●とは一体なんなのか」という話が溢れているのは、その現れなのではないでしょうか。

人との出会い、そしてその出会いから生まれた“たまたまの偶然”を大切にしたいと思った出来事です。

最後にもう一つ“たまたまの偶然”を。

今日facebookのウォールにたまたま流れてきて、無意識に書き止めた言葉です。

『好き嫌い 要不要の前に まずは知る』

今日の心境にピッタリ。

このような姿勢を大切にしたいものです。

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