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F.志を育てる―リーダーとして自己を成長させ、道を切りひらくために


志を育てる―リーダーとして自己を成長させ、道を切りひらくために

グロービス経営大学院 (著), 田久保 善彦 (著)

全5章で構成されています。

第1章 「志」とは何か

第2章 志醸成のサイクル

第3章 志のサイクルに影響を与える要素

第4章 志の成長の方向性

第5章 事例編(全8名)

第1章、第2章では「志」という言葉の定義と、志が醸成されているメカニズムについて解説されています。本書では志を、「小志」と「大志」に分類しています。

■小志=一定期間、人生をかけてコミットする目標

■大志=一生涯を通じて達成しようとするもの

そして、小志の積み重ねの中で大志を形作っていくというプロセスとして、2つのパターンがあげられています。

  1. 小志を積み重ねていく中で、徐々に自分自身の大志に気付く

  2. はじめに大志ありきだが、小志を積み重ねていくことで、その大志の具体化を進めていく。

そして、志が醸成される過程を5つのフェーズからなるサイクルとして表現しています。

(0.あるきっかけで目標を持つ)

  1. 達成への取り組み

  2. 取り組みの終焉

  3. 客観視

  4. 自問自答

  5. 新たな目標の設定 ※また「1」へ循環

このサイクルを回すことで、小志を実現していき、連続的にらせん状に成長していくことを明らかにしています。

第3章では、その志のサイクルに影響を与えるものは何かを理解することで、意識的にそのサイクルを回し、醸成していく方法が紹介されています。

第4章では、より具体的に志の成長をイメージするために、志の成長の方向性や発展の段階について語られています。

第5章では、経営者など様々な経験を持つ8名へのインタビューの詳細が掲載されていて、具体的にどのように志が醸成されていくのかを、疑似体験することができます。

「志」というつかみどころのない概念を、明確に定義することから丁寧に論理展開されています。定義が腑に落ちたときに、概念を具体的に理解することができ、さらには身近で重要なテーマとして自分の人生に引き寄せることができるのではないでしょうか。

志が醸成されていくプロセスがモデル化されており、具体的に考えることができます。自分自身にが今(過去)に、どのフェーズにあり、どのように志のサイクルを回してきたのか。そして今後どのようなことを意識して、志を育てていけばいいのかを考えることができます。第5章の志を育てた8名の事例もそれを助けてくれます。

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